逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~
「基、ごめんね、こんなの、私のために、買ったなんて、ごめんね……!」
基にしがみついて沙耶は叫んだ。
「沙耶……」
基は優しく沙耶の背中を撫でる。
「違うだろ」
「え?」
「こういう時は、ごめんねじゃなくて……」
沙耶の次の言葉を待つように、目を細める基。
ハッとして答えた。
「あ……ありがとう?」
「ついでに『基、大好き』って言ってくれたら最高」
「もうっ!」
はじけるような笑顔になる沙耶の頬を両手で挟み、基は額をコツンと合わせた。
「本当はもう少し先にプレゼントするつもりだったんだが、こんなことになったし、落ち着くまでここで二人で暮らせばいい」
「いいの? あ、でもここに持ってきたいものがあるんだけど……」