逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~


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(天国か、地獄か、わからないな……。)


 基はベッドの上で、半ばどうにでもなれという気持ちで横になっていた。


 かれこれ小一時間、シャワーを浴びて(もちろん一人で)薄いネグリジェを着たいい匂いのする沙耶が、基にぴったりとくっついて、たどたどしくキスをしたり、おっかなびっくり体に触れているのである。


 何度か理性のメーターが振り切れそうになり、我慢できなくなって沙耶を押し倒したら、
「これじゃ私の練習にならないと思うの」
と、真面目にたしなめられてしまう始末である。


(いや、やっぱり地獄だな。沙耶地獄。沙耶に永遠煽られて、手が出せないんだからな……。)


「基、好き……」


 沙耶の手が基の額にかかる髪をかき分け、額に小さな唇が押し付けられる。



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