逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~
「……沙耶っ!?」
その声を聞きつけて目を覚ました基が、驚いたようにソファから飛び起き、沙耶に駆け寄る。
「沙耶、どうした……? どこか痛むのか!」
「ちが……」
沙耶は首を振りながら、それでも涙が止まらず、子供のように泣き続ける。
基はそんな沙耶を見て、まるで自分が傷つけられたような顔をしたが、すぐに頭を切り替え、沙耶を抱き上げ主寝室へと運び、天蓋付きの大きなベッドに横たわらせた。
「沙耶、何か悩みがあるなら、打ち明けて欲しい……。俺はいつだって、何があっても、沙耶の味方だから」
ベッドの縁に腰を下ろし、泣く沙耶の頭をそっと撫でる。
「沙耶、君が泣いているのを見るのが辛いんだ。俺が代わってあげられたらいいのに……」