逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~

 さすが幼なじみ兼秘書といったところか。

 あれだけ沙耶にバカにされたのにもかかわらず、彼女に興味を持った基に先回りして釘をさす。


「大袈裟だな。恋は試練があればあるほど燃えるものだろう。俺だって人生に一度くらい、そんな恋愛を楽しんでみたい」
「……ハァ」
「なんだよ、そのハァって」
「いえ、別に」


 神尾は肩をすくめて、無邪気で傲慢な王子を見つめる。


(恋を楽しむなんて、本気の恋に落ちたら出来るはずがないのに、基様はそんなことすら知らないのだ。)


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