続・俺と結婚しろよ!
「咲良……」
賢ちゃんはあたしをじっと見つめる。
いつもの優しい瞳で。
そんな賢ちゃんから、目を逸らした。
こんなところに来てまで、何やってるんだろうあたし。
これ以上、賢ちゃんを困らせたくないのに。
なのに……
「悪かった。
咲良の気持ちも考えねぇで」
賢ちゃんは静かに言う。
こんな時に思う。
賢ちゃんはすごく大人だと。
あたしのダサい言葉に、無駄に怒ったりしない。
「けど、知ってるだろ?
俺には咲良しかいねぇってこと」
賢ちゃんは優しくあたしの髪に触れた。
それだけなのに、ぼうっと顔に火が灯る。