君がくれたもの


春休み…?

確かに、いきなり遊ぼうと言っていつもはめんどくさいと言いながらも渋々遊んでた日菜子が

急に遊ぼうと自分から言ってきたのを思い出した。

なぜか嫌な予感が俺の胸を通り抜けて、

気づけば、俺は病院から飛び出していて、

あの人の家へと向かっていた。


タクシーに飛び乗って、
どんどん近づいていくあの人の家

だんだんと動悸が激しくなっていき、

嫌な予感がどんどん大きくなっていく。

だけどきっと、多分俺の予想は当たってる。


高層マンションの前に着いたタクシー…



昔は強制的に連れて行かれていた部屋の前に着いた時、

インターフォンを鳴らすとすぐに開いた扉…

「…来ると思っていたわ。」

怪しく笑った、



冷夏さん。

通された部屋は、すべて兄貴とのお揃いのクッションや、写真。

冷夏さんは、あの日のまま時間が止まっているんだ。

もう、2年も経つのに。

白いソファーに腰掛けた冷夏さんは、

「…あの人が消えて、もう3年になるわね。」

ふっと笑った冷夏さんに、




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