浅葱の桜
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「そう言えば、お前。刀を持っていたがあれは何だ? 使えるのか?」
沖田さんの問いかけを飲み込む為にパチパチと瞬きをする。
「あっ、はい! そうです。芸で剣舞をするので」
びっくりしながら答える。答えってこれでいいんだよね?
「ふ〜ん」
その素っ気無い態度。
ん? その情報いらなかった、のかな?
「へ〜。芸人さんなんだ! 今度僕にも見せてくれる?」
詰め寄ってきた藤堂さんから距離をとる。目がキラキラしてて、なんとも言えないなぁ〜。
ちょっと怖いかも。
男の人、だし。
「そんなに見せれるものじゃないかもしれませんけど。それでいいのなら」
苦笑いを浮かべながらそう言うと「っしゃあ!」と喜びの声を上げる藤堂さん。
「剣が使えるんだったら俺と打ち合わせてみないか?」
真顔。いたって真顔の沖田さんに後の二人が明らかに顔を強張らせる。
「そ、総司……幾ら何でも女の子相手にそんなことをするなんて……」
「ここでは女扱いできないんだしいいだろ?」
そういった声に苛立ちの色が見えた。
「それとも、お前は女であることを言い訳にして逃げるか?」
その言葉に何かが切れた。
「いいですよっ! 受けて立ちます!」