浅葱の桜



✳︎ ✳︎ ✳︎



「そう言えば、お前。刀を持っていたがあれは何だ? 使えるのか?」



沖田さんの問いかけを飲み込む為にパチパチと瞬きをする。



「あっ、はい! そうです。芸で剣舞をするので」



びっくりしながら答える。答えってこれでいいんだよね?



「ふ〜ん」



その素っ気無い態度。


ん? その情報いらなかった、のかな?



「へ〜。芸人さんなんだ! 今度僕にも見せてくれる?」



詰め寄ってきた藤堂さんから距離をとる。目がキラキラしてて、なんとも言えないなぁ〜。


ちょっと怖いかも。


男の人、だし。



「そんなに見せれるものじゃないかもしれませんけど。それでいいのなら」



苦笑いを浮かべながらそう言うと「っしゃあ!」と喜びの声を上げる藤堂さん。



「剣が使えるんだったら俺と打ち合わせてみないか?」



真顔。いたって真顔の沖田さんに後の二人が明らかに顔を強張らせる。



「そ、総司……幾ら何でも女の子相手にそんなことをするなんて……」

「ここでは女扱いできないんだしいいだろ?」



そういった声に苛立ちの色が見えた。



「それとも、お前は女であることを言い訳にして逃げるか?」



その言葉に何かが切れた。



「いいですよっ! 受けて立ちます!」



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