浅葱の桜
……なんて受けて立っちゃったけど、よくよく考えてみればすっごくバカなことしたよね!? 私!
剣術らしいことなんか一度もしたことないし、人と向き合ってなんて。
「い、今から」
「降参とかいうなよ?」
「ぐっ」
言おうとした言葉を即刻回収されてしまった。
「先に来いよ、佐久。それくらいの猶予は与えてやる」
完全に見下した態度。それに挑発。ううっ! むかつくぅぅう!
「わっかりましたよっ! それだけいうなら!」
竹刀を持った腕を下に下げ、身を低くして沖田さんに突っ込む。
その体勢から振り上げた剣はいとも簡単に避けられ、沖田さんからの攻撃が飛んでくる。
上から素早く振り下ろされるこの攻撃ならっ!
避けられる!
軽く飛んで空中で後転しながらその攻撃を避ける。
驚いた顔をしている沖田さんに心の中でえっへん!と言ってやった。
舞では体を柔らかく使うからこんなことはお茶の子さいさいなんですよ!
「へぇ……。おもしれぇ」
驚きの顔を一気に変えた沖田さん。
あ、これ失敗した。
だって沖田さん、完全に怒ってるもん!