柴犬~相澤くんの物語り
おれは路地裏を歩き回ると、自分の嗅覚をたよりに店の裏に置いてあるいい匂いのするビニール袋を爪で引き裂き、ポリバケツをひっくり返し中身をぶちまけた。
犬の俺には散らかることなんかお構いなしだ。
肉片や魚の切り身なんかをくわえると急いで高宮さんの元にもどる。
それを何往復か繰り返すと、二匹で食べるのに充分な量になった。
「こんなもんかな。さあ、食おうぜ」
「すごい……おいしそうですね」
「大丈夫か? あんまり無理すんなよ。あんた、ドッグフードしか食ったことないだろ?」
心配になり、なるべく新鮮そうなやつを取り分けてやる。
「あっ、そんな気を使わないで下さい。大丈夫です、すごくおいしいです」
「食わないと体がもたないから、たくさん食え。でも腹こわされると困るから気をつけて食え」
空腹をなんとか満たすと、おれたちはもと来た道を並んで帰った。
それから高宮さんのお腹にもぐりこんで眠った……。
犬の俺には散らかることなんかお構いなしだ。
肉片や魚の切り身なんかをくわえると急いで高宮さんの元にもどる。
それを何往復か繰り返すと、二匹で食べるのに充分な量になった。
「こんなもんかな。さあ、食おうぜ」
「すごい……おいしそうですね」
「大丈夫か? あんまり無理すんなよ。あんた、ドッグフードしか食ったことないだろ?」
心配になり、なるべく新鮮そうなやつを取り分けてやる。
「あっ、そんな気を使わないで下さい。大丈夫です、すごくおいしいです」
「食わないと体がもたないから、たくさん食え。でも腹こわされると困るから気をつけて食え」
空腹をなんとか満たすと、おれたちはもと来た道を並んで帰った。
それから高宮さんのお腹にもぐりこんで眠った……。