柴犬~相澤くんの物語り
夜になるとおれたちは毎日、繁華街の裏で食料を調達していた。
そんなある夜、中華料理店のポリバケツをひっくり返していると、店の中からモップを手にしたオヤジがいきなり現れて
「てめえか! いつも残飯あさって散らかすやつは!」
言うなりおれの背中をモップで思い切り殴りつけた。
キャンッ!という悲鳴が夜の街に響く。
その男は逃げ惑うおれを何度も殴り続ける。
「相澤君!」
隠れていたはずの高宮さんがおれの悲鳴を聞きつけ飛んできた。
「なんだ? もう一匹いやがったのか」
彼目がけ振り下ろされるモップに
「来んな、 逃げろ!」
叫んだ時、
「あんた、よしなよ、 かわいそうだろ」
割烹着を着た太ったおばさんが店から出てきて、オヤジをうしろから羽交い締めした。
「なにすんだ、離せこのヤロウ!」
二人が揉み合っているすきにおれたちは逃げ出した。
足元に落ちていた肉の固まりをすかさずくわえることも忘れなかった。
えらいぞおれ。
そんなある夜、中華料理店のポリバケツをひっくり返していると、店の中からモップを手にしたオヤジがいきなり現れて
「てめえか! いつも残飯あさって散らかすやつは!」
言うなりおれの背中をモップで思い切り殴りつけた。
キャンッ!という悲鳴が夜の街に響く。
その男は逃げ惑うおれを何度も殴り続ける。
「相澤君!」
隠れていたはずの高宮さんがおれの悲鳴を聞きつけ飛んできた。
「なんだ? もう一匹いやがったのか」
彼目がけ振り下ろされるモップに
「来んな、 逃げろ!」
叫んだ時、
「あんた、よしなよ、 かわいそうだろ」
割烹着を着た太ったおばさんが店から出てきて、オヤジをうしろから羽交い締めした。
「なにすんだ、離せこのヤロウ!」
二人が揉み合っているすきにおれたちは逃げ出した。
足元に落ちていた肉の固まりをすかさずくわえることも忘れなかった。
えらいぞおれ。