柴犬~相澤くんの物語り
カンカンとハイヒールの派手な音を響かせ、ございますおばさんが部屋に飛び込んでくるまで、おれは高宮さんの前足に噛りついたままで、彼はずっと優しくおれの頭を舐め続けてくれていた。
「トオルさぁん! いっくら探し回ってもいらっしゃらないと思いましたらアナタ、こんな所に……」
突然、ドアをバタンと荒々しく開けて入ってきた、ございますおばさんは、高宮さんを抱き締めワンワン声を上げて泣き崩れてしまった……
彼女の自慢のブランド物のスーツは高宮さんにこびりついていた埃と泥で汚れていった…。
職員の男が、ございますおばさんに、おれが離さなかったから高宮さんは助かったのだと今までのいきさつを説明してる。
おばさんは、ハンカチで涙を拭いながらショーコさんに抱かれたおれの頭を何度も撫でて礼を言ってくれた。
「トオルさぁん! いっくら探し回ってもいらっしゃらないと思いましたらアナタ、こんな所に……」
突然、ドアをバタンと荒々しく開けて入ってきた、ございますおばさんは、高宮さんを抱き締めワンワン声を上げて泣き崩れてしまった……
彼女の自慢のブランド物のスーツは高宮さんにこびりついていた埃と泥で汚れていった…。
職員の男が、ございますおばさんに、おれが離さなかったから高宮さんは助かったのだと今までのいきさつを説明してる。
おばさんは、ハンカチで涙を拭いながらショーコさんに抱かれたおれの頭を何度も撫でて礼を言ってくれた。