赤いマフラー

放課後のデート

そして、放課後
「優也追跡作戦、開始!」
真理はこういう事があるとすぐ盛り上がる。
「あ、出てきたよ。優也」
私が言うと真理はキョロキョロと優也を探した。
「いたー!…って誰か一緒じゃない?」
優也の隣には1年で美人と話題の女子がいた。
「あいつー!うちらの誘いを断って抜け駆けしよって!」
真理はちょっとキレ気味だった。
「まぁまぁ、落ち着いて(笑)追跡するんでしょ?」
真理は何も言わず、追跡を再開した。
「ねぇ、優也とあの女…馴れ馴れしくない?」
「そうかな?まぁ真理の気持ちもわかるよ(笑)」
「だよね!」
優也と女の子は学校の近くのカフェに入って行った。
「噂で聞いたんだけどさ、あの女…優也に下心あるみたいよ」
「え!?そうだったんだ…ってか真理のネットワークすごいね…」
「そうかな?まぁあの女は今日告白するんだろうね。」
真理が真剣な眼差しで2人を見ていた。結構怖かった。真理のこんな顔…久しぶりに見たかも。
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