グーグーダイエット
 自宅へ戻り、半身浴をした後で食卓に移動した。
「お疲れさん」
「今日は頑張ったね!」
「お疲れ様……です!」
「ご苦労だった。そしてワシ等もな~」
「神様は突っ立ってただけだろうがよ」
 テーブルに囲むように座っている4人が、一気に話しかける。
「本当にみんな、有難う御座います」
「もう少し完走の余韻に浸りたいとこだが、頑張ったお前の為にも戻んねーとな。んじゃ、またな」
 3人がさと子に手を振ると、元の料理に戻った。
「それじゃ、ワシも消えるかの。神様も、暇じゃないんでのう」
 結構暇そうだったじゃない。そんなツッコミは心の中にしまい、さと子は神様に頭を下げた。神様も小さく手を振り、姿を消した。
 1時間前くらいまでは、大人数で楽しんでいたのに。少々寂しさもあるが、もとはと言えば、ダイエットする前までは何時ものようにしていたことだ。両手を合わせて、「いただきます」と言うと、まずは肉料理を食べる。やっぱり美味しい。ガッツリ行きたい時は肉料理に限る。口の中にたまった油を、サラダの水分で流そう。サラダを口に入れて噛むと、新鮮な野菜達がシャキシャキと綺麗な音を立てる。みずみずしい自然のままの野菜を、青じそドレッシングと絡めて頂く。青じそドレッシングの酸味も良い感じに生野菜を引きたてている。サラダもおひたしもシンプルだが、だからこそ可能性や組み合わせに満ち溢れた存在だ。
「ご馳走様でした! 全部美味しかったよ!!」
 さと子は食べ終え、食器の後片付けを終えると、疲れ果てた体を休める為、すぐに眠りに就いた。

――現在の体重81キロ
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