不倫のルール
──……寒っ……パッと目を開ける。やばっ!お風呂で寝てた!慌ててお風呂から上がった。

身体を拭き、ロング丈のTシャツワンピースを着る。黒崎さんからメールが届く。……えっ!思ったより到着が早いようだ。

とりあえず……気合いを入れる為に、栄養ドリンクを飲んだ。よしっ!ササッとスキンケアを済ませ、ドライヤーで髪を乾かす。

玄関のチャイムが鳴った。嘘!?黒崎さん、もうついたの?髪が湿ったまま、玄関に向かった。

玄関の鍵を開ける。結局、何の準備もできないまま、黒崎さんを迎える事となってしまった……

「……こんばんは」七ヶ月ぶりに自宅に迎えた黒崎さんに、そんな言葉しか出てこない。

「久しぶりだね」黒崎さんは、薄く笑いながら言った。

居間に向かって歩きながら、何を話そうか考える。

居間に入り、飲み物は何がいいか聞こうと振り向きかけた時、後ろから黒崎さんに抱きすくめられた。

「っ!」思わず、息を呑む。

「繭子、シャワーしたんだ。いい匂いがするよ」

私の髪に顔を埋めて、黒崎さんが言った。しまった!……黒崎さんに、誤解されてしまつたかも……!

なんて言おうか迷っていたら、黒崎さんにクルッと身体を回された。

抵抗する暇もなく、唇で唇を塞がれる。

マッ、マズい!このままでは、流されてしまう……!

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