不倫のルール
玄関の引き戸はすりガラスで、外の暗闇が見える。
私は、玄関先で体育座りをした。じっと外の暗闇を見つめていたが、疲れて、膝の間に顔を埋めた。
お願い!……早く……早く来て!!……
──どれくらい、そうしていたのだろう……?車のエンジン音が聞こえたような気がして、顔を上げた。
うちの前を、車のライトが通過した!スマホで時間を見る。二十三時五十三分……
こんな時間に、うちの前を通る車なんてほとんどない……
だとしたら……外に飛び出して行きたい気持ちを、必死で抑える。
車のギアが、バックに入った。バックしてる。きっと、駐車場に車を止めているはず……!
車の扉が閉まる音がした。……足音が近付いてくる!その人のシルエットが見えた時、私は玄関のたたきに裸足で飛び降りた。
玄関の鍵を開け、引き戸を勢いよく開いた。
チャイムに手を伸ばし、目を見開いた柴田さんと目が合った。
「……自動ドアかと思った」
柴田さんが、ポツリと言った。
私は「どうぞ」と小さく言って、柴田さんに背を向けた。
足の裏の汚れを払って、上がる。振り向くと、柴田さんが薄く笑って立っていた。上がり框に立つ私は柴田さんより、少しだけ目線が高くなっているかも。
「裸足で出迎えされ……」
柴田さんの言葉を最後まで聞かず、私は両手を伸ばして、柴田さんの首にしがみついた。
私は、玄関先で体育座りをした。じっと外の暗闇を見つめていたが、疲れて、膝の間に顔を埋めた。
お願い!……早く……早く来て!!……
──どれくらい、そうしていたのだろう……?車のエンジン音が聞こえたような気がして、顔を上げた。
うちの前を、車のライトが通過した!スマホで時間を見る。二十三時五十三分……
こんな時間に、うちの前を通る車なんてほとんどない……
だとしたら……外に飛び出して行きたい気持ちを、必死で抑える。
車のギアが、バックに入った。バックしてる。きっと、駐車場に車を止めているはず……!
車の扉が閉まる音がした。……足音が近付いてくる!その人のシルエットが見えた時、私は玄関のたたきに裸足で飛び降りた。
玄関の鍵を開け、引き戸を勢いよく開いた。
チャイムに手を伸ばし、目を見開いた柴田さんと目が合った。
「……自動ドアかと思った」
柴田さんが、ポツリと言った。
私は「どうぞ」と小さく言って、柴田さんに背を向けた。
足の裏の汚れを払って、上がる。振り向くと、柴田さんが薄く笑って立っていた。上がり框に立つ私は柴田さんより、少しだけ目線が高くなっているかも。
「裸足で出迎えされ……」
柴田さんの言葉を最後まで聞かず、私は両手を伸ばして、柴田さんの首にしがみついた。