不倫のルール
ゲンさんは、ビー玉を太陽にかざすような仕草をしながら言った。
「繭ちゃんが俺と話す時、そんなキラキラした目をしてた。この子は俺の事、大好きなんだろうなって思った」
「えっ!?私、そんなにわかりやすかったですか!?」
自分としては、普通に接していたつもりだったのに……顔が熱くなってきた。
「かなりね。周りのスタッフには、フォローしておいた。『俺が調理をしている姿を見ると、亡くなったお父さんを思い出すんだって』てね」
確かにそれは本当の事だ。それだけでは、なかったんだけど……
「俺も最初は、自分の娘を見ているような気持ちで誘ってたんだ。でも、時々繭ちゃん、妙に色っぽかったりして……」
それまで、優しい笑みで私を見ていたゲンさんが、視線を逸らした。
「気が付けば『好きだ。抱きたい』なんて言ってた」
そう告白されて私は嬉しかったけど、ゲンさんにとっては“はずみ”だったの……?
「まさか繭ちゃんが、頷いてくれるなんて思ってなかったから、正直、焦った。清楚で真面目な繭ちゃんだから、『初めて』だったら……とか」
ゲンさんは、苦笑していた。
「実際はそうじゃなくて、ホッとしたような、残念だったような。でも、すごく大事に抱かれていたのがわかったから、繭ちゃんの“初めての男”にちょっと嫉妬した」
「新庄さん、恥ずかしいですから、もうやめてください」
「繭ちゃんが俺と話す時、そんなキラキラした目をしてた。この子は俺の事、大好きなんだろうなって思った」
「えっ!?私、そんなにわかりやすかったですか!?」
自分としては、普通に接していたつもりだったのに……顔が熱くなってきた。
「かなりね。周りのスタッフには、フォローしておいた。『俺が調理をしている姿を見ると、亡くなったお父さんを思い出すんだって』てね」
確かにそれは本当の事だ。それだけでは、なかったんだけど……
「俺も最初は、自分の娘を見ているような気持ちで誘ってたんだ。でも、時々繭ちゃん、妙に色っぽかったりして……」
それまで、優しい笑みで私を見ていたゲンさんが、視線を逸らした。
「気が付けば『好きだ。抱きたい』なんて言ってた」
そう告白されて私は嬉しかったけど、ゲンさんにとっては“はずみ”だったの……?
「まさか繭ちゃんが、頷いてくれるなんて思ってなかったから、正直、焦った。清楚で真面目な繭ちゃんだから、『初めて』だったら……とか」
ゲンさんは、苦笑していた。
「実際はそうじゃなくて、ホッとしたような、残念だったような。でも、すごく大事に抱かれていたのがわかったから、繭ちゃんの“初めての男”にちょっと嫉妬した」
「新庄さん、恥ずかしいですから、もうやめてください」