不倫のルール
『二度ある事は三度ある』ではなくて『三度目の正直』となりますように……
何度か来た事がある洋風居酒屋に辿り着いた。
「痛っ!……」美冬の踵を見たら、靴擦れができていた。
新しいサンダルでウロウロしたのが、よくなかったようだ。
「私、バン○エイド持ってるから、お店に入ったら貼ろう」
「うん、ありがと」
そんな会話をして、お店の扉を開けた。
「いらっしゃいませ!」
入った所で、店員さんに迎えられた。
「二人ですけど、空いてますか?」
どこか祈るような気持ちで、店員さんに訊ねた。
「少々お待ちください」
レジカウンターにある、座席の画面を確認しているようだ。
「申し訳ございません。先程、カウンター席も埋まってしまいまして。後は予約席となりますので、一杯でございます」
私達の前に来た店員さんは、そう眉尻を下げながら言った。
ガクッ!と美冬の肩が落ちたのが、隣の私にもわかった。
あの靴擦れ、痛そうだったよな……
「しばらく待てば、空きませんか?」
美冬の様子に、もう一度店員さんに訊ねる。
「お待ちください」
小さく頭を下げ、店員さんは再びレジカウンターに戻った。
「里中君?」
何度か来た事がある洋風居酒屋に辿り着いた。
「痛っ!……」美冬の踵を見たら、靴擦れができていた。
新しいサンダルでウロウロしたのが、よくなかったようだ。
「私、バン○エイド持ってるから、お店に入ったら貼ろう」
「うん、ありがと」
そんな会話をして、お店の扉を開けた。
「いらっしゃいませ!」
入った所で、店員さんに迎えられた。
「二人ですけど、空いてますか?」
どこか祈るような気持ちで、店員さんに訊ねた。
「少々お待ちください」
レジカウンターにある、座席の画面を確認しているようだ。
「申し訳ございません。先程、カウンター席も埋まってしまいまして。後は予約席となりますので、一杯でございます」
私達の前に来た店員さんは、そう眉尻を下げながら言った。
ガクッ!と美冬の肩が落ちたのが、隣の私にもわかった。
あの靴擦れ、痛そうだったよな……
「しばらく待てば、空きませんか?」
美冬の様子に、もう一度店員さんに訊ねる。
「お待ちください」
小さく頭を下げ、店員さんは再びレジカウンターに戻った。
「里中君?」