不倫のルール
「柴田さん、助かりました!よろしくお願いします!」

「こちらこそ!可愛い子二人と一緒なら、友達も喜ぶよ」

ニッコリ笑った柴田さん。

「すいません、柴田さん。ちょっと靴擦れにバン○エイドを貼って行きますんで、先に席に戻っていてください」

靴擦れをした左足を指差し、苦笑しながら美冬は言った。

「了解。じゃあ、お店の人に声をかけておくから、席まで案内してもらって」

柴田さんはそう言うと、レジカウンターで成り行きを見守っていた店員さんに、声をかけていた。

二十代前半ぐらいであろう店員さんは、柴田さんに声をかけられて、頬が赤く染まっていた。

可愛い……女の子の顔になった店員さんを、微笑ましく見てしまう。

美冬は足を引きずりながら、入口の脇にいくつか並んでいたスツールに移動して腰掛けた。

私はバッグの中のメイクポーチから、バン○エイドを取り出した。

「貼ってあげるよ」と言って、美冬の前にしゃがんだ。

今日は美冬も私も、スカートを履いていたので、私が貼った方がいいと思った。

「ありがとう」美冬がサンダルを脱いだ。

「よかったね~。また、お店を探すのかと思ったよ」

バン○エイドを貼りながらそう言うと、フッと美冬が笑った。

「さっすが“オジ専”繭子。柴田さんへの反応は“ナシ”ですか」

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