不倫のルール
オッ、オジ専!?確かに、いつも年上と付き合ってしまうけど“オジサン専門”という訳では……

「『キャ~!柴田さんステキ!彼女はいるのかしら?』とでも言えばいい?」

眉間にシワを寄せながら言うと、美冬は、肩を竦めた。

その後、店員さんに柴田さん達の席に案内してもらった。

柴田さん達は、並んで座って待っていてくれた。柴田さんの前に美冬、友達の前に私が座った。

生中で乾杯した後、自己紹介から始めた。

柴田さんは、三才年上の二十八才、営業部の所属だそうだ。

高校の同級生の小出(こいで)さんと、二人で飲みに来ていた。

高校の同級生同士だった事もあってか、高校生の頃の話で盛り上がった。

柴田さん達の母校の東高は、県内有数の進学校だ。私達の母校の西高は、元女子校だったせいか、女子率が高かった。

お互いの高校の、学園祭にも行った事があったので、そんな事でも盛り上がった。

猛禽類を思わせるような鋭く強い瞳、スッと高い鼻、薄い唇……

柴田さんは一見、クールな印象を受ける。

でも、コロコロと表情を変え、豪快に笑う柴田さんの“中身”は、クールではないようだ。

柴田さんも小出さんもお酒が強いようだ。どんどんお酒をオーダーするのに、見た目も言動も変わらない。

同じペースでは無理だが、私達も負けじと飲んだ。

< 56 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop