不倫のルール
二時間程経って、お店を出る事になった。柴田さんも小出さんも、明日は休日出勤をするそうだ。

飲食代を半分払おうとしたら「いいから」と、柴田さん達に言われた。

「困ります!相席までしてもらったのに!」

と、二人で食い下がれば「じゃあ……」と、柴田さんが言った。

「また、飲みに行こう!今度は里中君と瀬名ちゃんの奢りで」

私と美冬は、顔を見合わせた。ここまで言ってもらったら、今回は退くしかないか……

「では、また行きましょうね!ごちそうさまでした!」

二人で、柴田さんと小出さんに頭を下げた。

連絡先を交換して、柴田さん達とはお店の前で別れた。

プライベートで同世代の男の人、それも初対面の人達と飲んで、あんなに盛り上がるなんて。今までで、一番楽しかったかも!

柴田さんは、会話のきっかけを作ってくれるし、こちらの話も、きちんと聞いてくれる。小出さんが、上手に話を盛り上げてくれる。

いつもはついつい相手の様子を見て、会話の内容を考えてしまう。これなら、話せるかなあなんて……

気を遣ったのは最初だけで、後は自然に話していた。

私は、次の飲み会が楽しみだった。

それからは、月に一~二度、四人で飲み会を開いた。小出さんの代わりに、柴田さんの同期で同い年の安井(やすい)さんが来た事もあった。

同じ会社なので、美冬も気兼ねなく話していたし、私も、あまり気を遣わず話せた。

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