不倫のルール
──八月の終わりの土曜日。

今回は柴田さん、小出さん、美冬、私の四人での飲み会だ。

生ビールがおいしい季節になって、七月、八月は月に二回、飲み会を開いていた。

純粋な、“飲んべえ”の集まりみたいになっている。

ここ二年くらいは、ほとんど行っていないが、合コンのような飲み会だとお酒の量をセーブする。

数合わせで行く事が多かったから、雰囲気を壊さないように、ずっと周囲を気にして……

終わってみれば、すごく疲れていた。

でも、柴田さん達の飲み会は、飲みたいお酒を飲んで、おいしいお料理を食べて、楽しくおしゃべりをして……

いつも二時間程飲んで、そこで終わるから、グダグダになったりする事もないし。

『飲み仲間』──私にとって柴田さん達は、そんな存在だった。

ただ、時々ふと心配にはなった。

小出さんは結婚していて、奥さんの許可がとれた時だけ、飲み会に参加していた。だから、たびたびはNGなんだそうだ。そりゃ、そうだ。

柴田さんと安井さんは、今は彼女はいないそうだけど、二人ともすてきだから、絶対にモテると思う。

お店で飲んでいても、周りの女の子達からの、熱い視線に気付く時がよくある。

美冬の彼氏は平日休みなので、暇な週末、きちんと彼氏の許可をとって飲み会に来ている。

高校生の頃からの長い付き合いなので、その辺の信頼関係はできているようだ。

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