不倫のルール
……それもそうか……
訳がわからなくて、眉間にシワを寄せたまま、柴田さんを見つめた。
そんな私の様子に、苦笑いを浮かべた柴田さん。
「瀬名ちゃんとは、“酒好き”っていう共通点もあるし、話してても、おもしろい。飲む以外の事をしても、きっと……」
「私、柴田さんの事は『飲み仲間』だと思ってました」
柴田さんの言葉に、被せ気味に言った。なんだかわからないけど、柴田さんの言葉を、あまり聞いてはいけない気がした。
冷房の効いた店内から出たら、八月の夜の空気は、まだまだ蒸し暑くて。
さっきお手洗いで確認した時は、全然平気だったのに、急にお酒が回ってきたように感じる。
身体が、どんどん火照ってくるようで……
熱くなった頬に手を当てながら、そっと柴田さんを見た。
「瀬名ちゃんが俺の事、男として見ていないのはわかってた。だから、今日…今これから、俺を一人の男……」
「ごめんなさい!!」
またもや柴田さんの言葉に被せて言って、頭を下げた。
「私、今誰かとお付き合いするとか、全然考えられなくて……柴田さんは、すごくすてきな方だと思います!だから、私なんかじゃなくて、もっとお似合いの方がいると思います!」
柴田さんの顔は見られない……目を伏せて一気に言うと、ベンチを立った。
「柴田さん、戻りましょう!……ここで話した事は、聞かなかった事にします」
訳がわからなくて、眉間にシワを寄せたまま、柴田さんを見つめた。
そんな私の様子に、苦笑いを浮かべた柴田さん。
「瀬名ちゃんとは、“酒好き”っていう共通点もあるし、話してても、おもしろい。飲む以外の事をしても、きっと……」
「私、柴田さんの事は『飲み仲間』だと思ってました」
柴田さんの言葉に、被せ気味に言った。なんだかわからないけど、柴田さんの言葉を、あまり聞いてはいけない気がした。
冷房の効いた店内から出たら、八月の夜の空気は、まだまだ蒸し暑くて。
さっきお手洗いで確認した時は、全然平気だったのに、急にお酒が回ってきたように感じる。
身体が、どんどん火照ってくるようで……
熱くなった頬に手を当てながら、そっと柴田さんを見た。
「瀬名ちゃんが俺の事、男として見ていないのはわかってた。だから、今日…今これから、俺を一人の男……」
「ごめんなさい!!」
またもや柴田さんの言葉に被せて言って、頭を下げた。
「私、今誰かとお付き合いするとか、全然考えられなくて……柴田さんは、すごくすてきな方だと思います!だから、私なんかじゃなくて、もっとお似合いの方がいると思います!」
柴田さんの顔は見られない……目を伏せて一気に言うと、ベンチを立った。
「柴田さん、戻りましょう!……ここで話した事は、聞かなかった事にします」