不倫のルール
「そっか……私にも、よくわからないんだけどね……」
所属の違う美冬には、よくわからないそうだ。が、同じ営業の安井さんが「柴田の様子がおかしいから、瀬名ちゃんと話してきて」と頼まれた。
「柴田さんの様子が、おかしいの?」
美冬は頷いて、安井さんから聞いた事を話し始めた。
休み明けの月曜日から、なんとなく元気のなかった柴田さん。「どこか体調が悪いのか?」と心配したら「元気だ」と答えたそうだ。
声をかけても、すぐに反応がない。食欲もあまりなさそう。パソコンに向かってボーッとしている……
今のところ、仕事での大きなミスはないが、らしくない柴田さんの様子に、安井さんは心配しているそうだ。
「それは、確かに心配だね。でも、なんで私?」
小首を傾げて訊けば、美冬が小さく息を吐いた。
月曜日からおかしかったから、土日に何かあったのかと、安井さんは考えた。
土曜日、私達との飲み会があるのは知っていた。柴田さんの、私への気持ちもなんとなく勘づいていた安井さんは、私の名前を出してみたそうだ。
「この前の土曜日、瀬名ちゃん達との飲み会だっただろ?……瀬名ちゃんと、何かあった?」
安井さんがそう言ったとたん、柴田さんが、あからさまにビクッ!としたそうだ。
「……瀬名ちゃん?……ああ、彼女にはフラれたから……もう、あんまり会わない方がいいよな?」
所属の違う美冬には、よくわからないそうだ。が、同じ営業の安井さんが「柴田の様子がおかしいから、瀬名ちゃんと話してきて」と頼まれた。
「柴田さんの様子が、おかしいの?」
美冬は頷いて、安井さんから聞いた事を話し始めた。
休み明けの月曜日から、なんとなく元気のなかった柴田さん。「どこか体調が悪いのか?」と心配したら「元気だ」と答えたそうだ。
声をかけても、すぐに反応がない。食欲もあまりなさそう。パソコンに向かってボーッとしている……
今のところ、仕事での大きなミスはないが、らしくない柴田さんの様子に、安井さんは心配しているそうだ。
「それは、確かに心配だね。でも、なんで私?」
小首を傾げて訊けば、美冬が小さく息を吐いた。
月曜日からおかしかったから、土日に何かあったのかと、安井さんは考えた。
土曜日、私達との飲み会があるのは知っていた。柴田さんの、私への気持ちもなんとなく勘づいていた安井さんは、私の名前を出してみたそうだ。
「この前の土曜日、瀬名ちゃん達との飲み会だっただろ?……瀬名ちゃんと、何かあった?」
安井さんがそう言ったとたん、柴田さんが、あからさまにビクッ!としたそうだ。
「……瀬名ちゃん?……ああ、彼女にはフラれたから……もう、あんまり会わない方がいいよな?」