不倫のルール
「じゃあさ、いっその事瀬名ちゃんを、嫌いにならせてよ。……俺、わがままな女の子嫌いだから、瀬名ちゃん、俺にどんどんわがまま言って」

「……はい?」柴田さんの言った事が理解できなくて、小首を傾げた。

「そうだな……わがままを言われようと思ったら、まず会わなきゃな。お互い予定がなかったら、週末に会おう。その時に、瀬名ちゃんは俺に、おもいっきりわがままを言って!」

「柴田さんと週末に会って、“わがまま”を言うんですか?」

“わがまま”なんて、今まであまり言った事がない。て言うより、言わないようにしてきた。……それで柴田さんは、私の事を嫌いになれるの?次の恋に、進めるの?

「そう!……瀬名ちゃん、協力してくれるよね?」

柴田さんに、探るような目で見られ、私はコクコクと頷いた。

いまいち、柴田さんの言う事はわからないけど、それで柴田さんが、次に進めるのなら……

「よし!じゃ、さっそく明日会おう。ん~……とりあえず、映画でも行くか!」

「えっ!?明日?映画?」

トントン拍子で進んでいく展開に、頭がついていけない。

「ん?明日、都合悪い?」

「あっ、いや……午後からなら……」

「了解」柴田さんはそう言うと、スマホを取り出して操作する。

何、してるんだろう?そう思っていたら、スマホの画面を見せられた。

「今やってるのは、これ。何見る?」

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