不倫のルール
な~んて思っていたのは、この辺りまで。映画が始まってしまえば、私はすぐに、映画の世界に入り込んでしまった。
映画の中の高校生達と一緒に、笑って、泣いて、悩んで……と忙しい。
私は普段、感情を抑えるのに慣れてしまっている。小説や映画の世界に入りこんで、素直に感情を表すのは、私にとって貴重な事かも……なんて、改めて思った。
そして隣では……キャラメルポップコーンに手を伸ばし、ポリポリと食べている柴田さんがいる。
ポップコーンに伸ばした手が時折止まるのは、映画をかなり夢中になって観ているのだろう。
映画館を出て、ショッピングモールの中をブラブラと歩く。
「うん。まあ、悪くなかった……ていうか、結構おもしろかった」
柴田さんが、隣の私をチラッと見下ろして言った。
「ですね。よかったです」
ニッコリと笑って返した。
「でも、あいつ、なんであそこで引くかな!」
ヒロインの女の子が好きな男の子が、自分の友達と、その女の子が両思いだと勘違いして、一度身を引いた。よくある“すれ違い”てやつだ。
「だって、両思いだと勘違いしてたんだから、仕方ないじゃないですか」
「自分が、本当に想っている女を手に入れるのに、遠慮している場合か!」
「相手の気持ちは、自分にないんですよ。その子が想っている人と結ばれる方が、その子にとって幸せじゃないですか?」
映画の中の高校生達と一緒に、笑って、泣いて、悩んで……と忙しい。
私は普段、感情を抑えるのに慣れてしまっている。小説や映画の世界に入りこんで、素直に感情を表すのは、私にとって貴重な事かも……なんて、改めて思った。
そして隣では……キャラメルポップコーンに手を伸ばし、ポリポリと食べている柴田さんがいる。
ポップコーンに伸ばした手が時折止まるのは、映画をかなり夢中になって観ているのだろう。
映画館を出て、ショッピングモールの中をブラブラと歩く。
「うん。まあ、悪くなかった……ていうか、結構おもしろかった」
柴田さんが、隣の私をチラッと見下ろして言った。
「ですね。よかったです」
ニッコリと笑って返した。
「でも、あいつ、なんであそこで引くかな!」
ヒロインの女の子が好きな男の子が、自分の友達と、その女の子が両思いだと勘違いして、一度身を引いた。よくある“すれ違い”てやつだ。
「だって、両思いだと勘違いしてたんだから、仕方ないじゃないですか」
「自分が、本当に想っている女を手に入れるのに、遠慮している場合か!」
「相手の気持ちは、自分にないんですよ。その子が想っている人と結ばれる方が、その子にとって幸せじゃないですか?」