不倫のルール
「繭ちゃん、身体の調子が悪い?」

私の顔を覗きこむようにして、柴田さんが聞いた。

「ごめんなさい!大丈夫です……」

そう言って笑ってみたけど、ぎこちないものになってしまった。

その日は結局、夕食もとらずに柴田さんと別れた。


翌週になり、私もかなり落ち着いた。

私がいくら考えても、仕方のない事だ。そんな、諦めにも似た気持ちになっていた。

金曜日の夜になって、柴田さんからスマホに着信がある。

「この前は、すみませんでした」

「うん。……それより、明日ちょっと遠出しようか?」

「はい、大丈夫です。遠出っていうのは……?」

「“遊園地”なんて、どう?」

「っ!遊園地っ!!」

柴田さんの言葉に、一気にテンションがあがった。

遊園地に遊びに行くのなんて、短大の時に、短大の女友達何人かと行ったのが最後だ。

実は絶叫系のアトラクションは、結構私の得意分野?だったりする。

遊園地、大好きですっ!

一番近い遊園地で、車で二時間近くかかる隣県のものだ。

ファミリー向けのそこは、アトラクションも優しめだし、規模もそれ程大きくない。

でも、ジェットコースターに観覧車など一通りのものは揃っている。

「遊園地、行きたいです!ニュースの天気予報も、明日は晴れだったし。遊園地日和ですっ!」

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