不倫のルール
結局、午後からの私は、別人のようにおとなしくなってしまった。
「午前中はしゃぎ過ぎて、ちょっと疲れたかも」
なんて言って、ごまかした。柴田さんには、変な心配をかけてしまった。「ごめんなさい」と心の中で謝る。
午後からは、のんびり園内を回って、四時過ぎには帰る事にした。
途中のサービスエリアで夕食をとり、八時半くらいに、待ち合わせ場所の公園の駐車場まで戻ってきた。
柴田さんが、私の車の隣に駐車した。シートベルトを外して、身体を運転席の柴田さんの方に向ける。
「お疲れさまでした!今日は、本当に楽しかったです。ありがとうございました!」
深く頭を下げた後、顔を上げてニコッと笑った。こうやって、柴田さんの顔をしっかりと見るのは恥ずかしい。
いったい、どうしてあんな事をしてしまったのか……柴田さんが気付いてなくて、本当によかった……
「じゃあ……」おやすみなさい、と続けようとしたのに「繭ちゃん」という柴田さんの呼びかけに、遮られてしまう。
「先週、元気がなかったから心配してた。今日は元気な繭ちゃんが見られて、よかったよ」
今日の遊園地は、私を元気付ける為だった……?
「ところで、ごほうび、もらっていい?」
「?はい、いいですよ」
“ごほうび”なんてちょっと可愛い響きに、深く考えずに頷いていた。
声を発する暇もなかった。柴田さんが私に近付いたと思うと、おでこに柔らかい感触があり、車内にリップ音が鳴った。
「っっ!!」
とっさにおでこを押さえて、柴田さんを見た。
「午前中はしゃぎ過ぎて、ちょっと疲れたかも」
なんて言って、ごまかした。柴田さんには、変な心配をかけてしまった。「ごめんなさい」と心の中で謝る。
午後からは、のんびり園内を回って、四時過ぎには帰る事にした。
途中のサービスエリアで夕食をとり、八時半くらいに、待ち合わせ場所の公園の駐車場まで戻ってきた。
柴田さんが、私の車の隣に駐車した。シートベルトを外して、身体を運転席の柴田さんの方に向ける。
「お疲れさまでした!今日は、本当に楽しかったです。ありがとうございました!」
深く頭を下げた後、顔を上げてニコッと笑った。こうやって、柴田さんの顔をしっかりと見るのは恥ずかしい。
いったい、どうしてあんな事をしてしまったのか……柴田さんが気付いてなくて、本当によかった……
「じゃあ……」おやすみなさい、と続けようとしたのに「繭ちゃん」という柴田さんの呼びかけに、遮られてしまう。
「先週、元気がなかったから心配してた。今日は元気な繭ちゃんが見られて、よかったよ」
今日の遊園地は、私を元気付ける為だった……?
「ところで、ごほうび、もらっていい?」
「?はい、いいですよ」
“ごほうび”なんてちょっと可愛い響きに、深く考えずに頷いていた。
声を発する暇もなかった。柴田さんが私に近付いたと思うと、おでこに柔らかい感触があり、車内にリップ音が鳴った。
「っっ!!」
とっさにおでこを押さえて、柴田さんを見た。