僕は使命を果たすため下界に降りる。
ー時には過去へー

「うーんそうだね…」
リッキーは元人間だった。
「俺魔法使いになれて得したことが大量にあるぞ!」
ちょっと考えてみよう…



ー過去へー


僕は確か人間で言うと10歳だっけ?魔法界の進み時間は人間界とは全く違い、遅い。魔法界の者は歳はとるが何千年も生きれる。まず、寿命で死ぬことは無い。

確か…僕が間違えて人間界にワープした時だっけ?

ーーー〇月×日ーーー雨ーーー


「あ、どうしよう…間違えた…」
僕は魔法学校の授業でワープする魔法を練習してた。

ザーーー

「雨が強い…どこか雨宿りしよう…」
あたりを見回すと裏路地に続く道がしのげそうだった。
「ここはどこ?」
僕がいる場所はとても綺麗とは言えず、廃墟っぽい建物が並んでいるスラム街によく似た街だった。
「うーん…とりあえずお昼食べよ《取り寄せ術ー食べ物ー我のところにこい》」
僕が言うとサンドウィッチとリンゴが出てきた。

ムシャムシャ

「美味しい〜」

がたっ!

「え?」
後ろから音が聞こえた。
僕は後ろに振り返った。

「み、見つかった!こうなったら!」
男の子はそう言うとポケットからナイフを取り出した。
「お前を殺す!」
「ええ!?き、急に?なんで」汗
急に出てきて殺す宣言…大丈夫なのか汗
「食べ物持ってるだろ!?」
「あ、これ?欲しいの?上げるけど」汗
食べ物だったらいくらでも出せる。
僕は近づいて食べ物を渡す。
「あ、あれ?いいのか?」汗
「うん、どうせ出せるから」笑
「ありがとう…名前なんて言うんだ?」
「僕はセレン!魔法学校に通ってる魔法使い!」

「エェ?それ、マジ!?」

「俺リッキー!ここのスラム街に住んでる悪ガキさ」笑
「ねぇ?リッキー?僕と友達になってよ!魔法学校…あまり仲いい人いないし、近寄ってくる人は全員家柄目的だし…」
僕は魔法界の王様の息子っと言うことで家柄目的で近寄ってくる人ばっかしだ…

「いいぜ!俺友達一人もいねぇーもん」笑
「ほんと!?よろしくリッキー」笑
「ああ!セレン!」


確かこれが初めての出会いだったかな?
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