〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
あれ?なんか…。
「澤村さんて〇〇にお勤めでしょ?」
ん?俺は取引先との話でも社名を出した事はない。相手も名前で話すが社名は出さない。
酔って言ったのか?
いや、話の妨げになる程飲むことは無い。
酒に飲まれるような事はしない。
勿論、ああいった店で名刺を出したりもしていない。
落とす事も無いはず。
「違った?」
「…どうだか」
違うなら違うって言うよね。だから、合っている方が確率は高いでしょ。間違いない。
「ふ〜ん。まあ、どうでもいいわ、そんな事。じゃあ、そろそろ行かなきゃ」
「仕事か?」
「どうだか?」
会社名を濁した仕返しか?
「まあ、どうでもいい事だ」
「そう、あたしの動向はどうでもいい事よ。また来るわね」
…また来るのか。
「今、また来るのかって思ったでしょ」
「ああ」
「もお。正直な人。ずるいわ。お店、また、使ってね」
「あ?ああ、重宝している。指定されるくらいだ」
「じゃあ、その相手の方に、ご指名してねって伝えといて?」
「解ったよ」
「じゃあね。ご褒美頂戴?」
抱き着かれた。
どこまでが本気なのか。結局、営業に来たのか?…。