〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。

間違いない。
〇〇に勤めていて、28歳。
澤村さんと同じ会社。
28で結婚せずに居る女性はそんなに居ないだろう。


京ちゃん。
澤村さんが思いを寄せている相手は京ちゃんだ。

京ちゃんは新しい恋を始めたのか…。
あんなにいい感じだった陽人と突然終わったなんて。

俺は何も知らない。
知っているのは終わったという事だけ。

陽人は何も言わない。

聞きもしないけど。

目立つ程物があった訳じゃない。
陽人の部屋にあった京ちゃんの化粧品が無くなっていた。

小さいカーディガンも無くなっていた。
きっと寝起きに羽織っていたんだろう。
ソファーにチョコンと置いてある時もあれば、ダイニングの椅子に掛けられている時もあった。
それも見当たら無かった。

何があったって言うんだ。
訳が解らない。

俺は知らな過ぎて何も…。

…そうだ。
別に俺がやきもきする事は無いんだ。何も知らなくていいんだ。

揉め事の時にも俺自身が言った言葉だ。
二人の問題だから、他人がとやかく割って入る事ではない。更に揉めさせてはいけない。
話したい事があるなら話してくるだけの事だ。

お節介は要らない。
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