〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
「やっぱり買い替えた方がいいかな、ベッド」
そんな事呟かれても。
そうですね、とも、なんとも言い難い。
「これはこれでいい事もあるけどな。狭さを理由に出来るから」
だから、返事は難しい。
「ん?京、眠ったのか?」
いっその事、その方が良かったかも。
「…起きてますよ」
返事しちゃった。
後ろから抱きしめられているから解らないんだった。
「そうか…」
更にぐっと抱きしめられた。
抱き込められている感じが心地良くて気持ちいい。嬉しくてドキドキもする。…幸せだ。
こんなに愛しさを感じるなんて。
「…何考えてる?」
回されてる課長の腕をそのままに、強引に振り返って抱きしめた。
「幸せだなって…、しみじみしてました。ドキドキして、でも心地良くて。抱きしめられて嬉しくて」
「京…そうか。俺もだ。
こうやって素直に抱き着いてくれると尚更嬉しい。
口に出す事、態度に現す事は大事だよな。
現金だけど、もっともっと、大切にしなきゃと思う。
有難う、京。…幸せだ」
甘い言葉が嬉しい。心が蕩ける。
もっと深く抱きしめた。
「ん?…解った、…そうか。口に出すのが恥ずかしい事もあるよな」
…あ。そんなつもりでは無かったけど…。
「そうだなぁ。シてって言ってもいいし、もっと、って、言ってくれてもいいぞ?」
…もう。わざと言わそうとしてるでしょ。
仕事の課長とは違って、甘くてちょっとエロくて、ちょっとSっぽい。
それにとてもチャーミングだ。
今日だけサービスですよ。
「…もっと課長が欲しいです」
「やっぱりベッド買い替えようかな…」
解ってる。喜ばせてしまった事。