〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。

面白いやつだな。変に気遣わないし。
これが同い年の感覚かな。
普通にずっと居られる。
それがいいのか悪いのか…。

「京、冬の花火って見た事あるか?」

え、ドキッとした。気を抜いていたから、京と呼ばれて胸が痛かった。

「冬の花火か…空気が澄んでて綺麗そうね。
康介さん見た事あるの?」

「俺か?…内緒だ」

「えー、内緒にする事?見たか見てないかって事だけなのに?」

「そういう京だって。肝心な返事はしないで話進めてるだろ」

「そうだ。私は見た事無いです」

「それ。まずその部分を返事してから次の話だろ?」

「そうです…。でも、見てみたいな…。
どこかでしてるとか、地方の行事とかであるの?」

「地方のは確かそんなに大々的じゃなかったと思うけど。
ここ最近はこっちの方もイベント増えたけどね。
行こうと思えば12月はあるよ?」

「ふ〜ん」

康介さんも見た事なさそうね。

「花火って、そういえばしばらく見てないなぁ。
テレビを通して見るだけになっちゃった」

「行けばいいじゃん夏の花火。今はさ、一緒に行ける相手も居る事だし」

「そうね。課長が行ってくれればね」

「課長って呼んでるのか。まだ慣れないんだ」

「だって、名前で呼ぶ癖がついたら、私の事だよ?
会社でうっかり呼びかねないし。
拓って呼んだらドン引きされちゃう」

「まあ、無い話じゃないな。いや、ポワ〜として絶対呼ぶな」

「でしょ?だから、同じ課長でも気持ちは変えて、課長って呼んでる」

「なんだか解りづらいなぁ。
いや、拓にだってそれは解んないだろ」
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