〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。


「おい」

「ん?何...」

「康介の部屋で出来ないかって言ってる。
どうする?お前...大丈夫か?」

なんだか、お前らは引き合うモノでもあるのか...。
康介が京の話をしてたら、連絡が来るなんて。

「ああ、やろうよ。大丈夫だ」

「...解った。大丈夫なんだな?
じゃあ返事する。普通に」

【いいってさ】

【うわ、有難う。目新しい事は特に無いから、過度の期待はしないでね。じゃあ、時間は?】

「何時からにする?明日仕事だし、早めに終わらすか」

「そうだな」

【7時くらいからで大丈夫か?別にぴったりとか気にしないでいいから】

【解った。康介さん、家に居るかな?お料理が届くようにしたいの】

【ああ、居るようにしとくよ】

【じゃあ、受け取りを頼んでおいて。
後から行くね】

【解った】

【陽人、誕生日、おめでとう】

......。

俺も複雑な気持ちになりそうだ。

京がふっ切った事してくれようとしてくれてるのは解る。
多分アイツは自然にしてる。
だから、俺も...同級生の気持ちに、だ。


「康介、料理が届くらしいから、受け取りしてくれってさ。多分7時でいいと思う。
なんだかな。京から連絡が来るなんてな。
思いもしなかったよ」

言葉を発しない強みだな。
どんなに動揺しても文字には抑揚も現れない。
都合のいい言葉を選べばいいんだ。

だから、大事な事は、言葉で態度で示せって事だよな。
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