〇年後、微笑っていられるなら〇〇と。
「有難う、康介さん。ここで大丈夫。じゃあ」

あっという間の距離。
本当、送るなんて距離は無い。

「うん、...あのさぁ、陽人のとこに来る事あるのか?」

「え?それは、まだ、...あまり無茶はしちゃいけないかな」

まだ、か。
何れは無茶するんだ。
無茶ってなんだ。
言葉尻で揚げ足取るなってね。
ズケズケじゃなく、徐々にって事なのにな。

はぁ、短い夢だった。
送るなんて事も往生際が悪い。

「そうだよな。聞く事じゃなかった」

俺が男はデリケートだって言ったのに。

「また来いよ」

「え?」

「俺なら問題無い、だろ?」

大有りだけどな。

「そうね」

課長が許すなら。
…聞く事自体がおかしい事。
だから、突発的にも、公認でも、お泊りは二度とあってはならない。

言葉と裏腹。
康介さんも、私も。
例えば、それが遊び心だとしても、どこまで許されるのか。

「今度、お店行くね」

...。

「ああ」

...。

「じゃあね」

「ああ、じゃあな」
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