可愛い弟の為に
翌週の火曜日。
ハルちゃんの経過観察の日。
「うん、だいぶ良くなってきていますよ」
レントゲンでは肺の影がだいぶ消えていた。
「ありがとうございます」
そう言って僕に頭を下げる。
「では次回、4週間後に来てください」
電子カルテに次回予約を入力していると
「あの…」
ハルちゃんが口を開いた。
何だろう、何か気になることでもあるのかな。
僕は手を止めてハルちゃんを見つめた。
「透さんと結婚前提でお付き合いをすることになりました」
…え。
脳内で復唱。
『透さんと結婚前提でお付き合いをすることになりました』
はい???????
「え~!!」
後から聞くとその声は内科中に響いたらしい。
スミマセン。
「先生?」
慌てて看護師がやってくる。
「ご、ごめん、なんでもない」
僕は看護師を追い出した。
「良かったねえ、ホッとしたよ」
カルテを入力している手が震えている。
落ち着け!!こういうときこそ平常心!!
「僕の妻は透やハルちゃんと同い年だからまた食事にでも行こう。きっと良い話し相手になると思うよ」
…でも二人と違って賑やかだけどね。
ハルちゃんが診察室を出て、僕はモニターを見つめる。
透、案外やること早いし。
まあ、河内さん辺りに煽られたのだろうけれど。
後で透にも声をかけるか。
それと…色々と根回しもしないと。
これは僕の悪い心配癖だけで済んだらいいんだけれど。
そのバックアップをここにいるスタッフの方々にお願いしておこう。
ハルちゃんの経過観察の日。
「うん、だいぶ良くなってきていますよ」
レントゲンでは肺の影がだいぶ消えていた。
「ありがとうございます」
そう言って僕に頭を下げる。
「では次回、4週間後に来てください」
電子カルテに次回予約を入力していると
「あの…」
ハルちゃんが口を開いた。
何だろう、何か気になることでもあるのかな。
僕は手を止めてハルちゃんを見つめた。
「透さんと結婚前提でお付き合いをすることになりました」
…え。
脳内で復唱。
『透さんと結婚前提でお付き合いをすることになりました』
はい???????
「え~!!」
後から聞くとその声は内科中に響いたらしい。
スミマセン。
「先生?」
慌てて看護師がやってくる。
「ご、ごめん、なんでもない」
僕は看護師を追い出した。
「良かったねえ、ホッとしたよ」
カルテを入力している手が震えている。
落ち着け!!こういうときこそ平常心!!
「僕の妻は透やハルちゃんと同い年だからまた食事にでも行こう。きっと良い話し相手になると思うよ」
…でも二人と違って賑やかだけどね。
ハルちゃんが診察室を出て、僕はモニターを見つめる。
透、案外やること早いし。
まあ、河内さん辺りに煽られたのだろうけれど。
後で透にも声をかけるか。
それと…色々と根回しもしないと。
これは僕の悪い心配癖だけで済んだらいいんだけれど。
そのバックアップをここにいるスタッフの方々にお願いしておこう。