BLUE SUMMER



どこに向かっているのか、そんなの自分でもわからない。



ただ、足に従って、身体に従って、心に従って。


私はただただ走っていく。


「はあっ、はあっ」


空は徐々に紫と青がオレンジを侵食していた。


雲一つない空に、星が少しづつチラついていく。


外灯もない、家もない、畑ばかりの、そんな町。


そんな町を流れる、透明な小川。





ーーそう、私は瑞希とそこで出会ったんだ。



< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop