君が好きになるまで、好きでいていいですか?
「浅野主任」
「なに?休憩?」
よいしょっと万由の隣に座るとはぁっ……と溜め息をついた
「飲みすぎですか?」
主任の酔ったところなんて見た事がない。
相当飲めるって聞いたことあるけど
「いや、そんなに。万由ちゃんはどこで飲んでたの?あんまり人が多いから気づかなかった」
「歩美さんや企画の先輩と、後は高石さんたち営業部の人たちのとこで………」
そうだったんだぁと笑顔を見せる
「主任のテーブルは盛り上がってましたね」
「ああ、何てったって抱かれたい男No.1と一緒だからね」
ははっ、確か後藤課長の両隣を桜井さんと山吹さんが陣取ってたなぁ
「万由ちゃんは後藤と喋らなくていいの?」
「へっ? なっ…………なんでですか?」
意味ありげに、ニヤリと目を細める浅野
「いいや………別に、何と無くそう思って」
「主任…………この前はなんか一家団欒にお邪魔しちゃって、琉成君………」
「しっ………」
会話を変えようと出した話題に
人差し指を縦にして万由の会話を遮る
…………ん?
「僕が一家団欒って、会社でのイメージじゃないでしょ」
「……………」
確かにブランドのスーツ着て女の子達に優しく甘い言葉をかけるイメージの主任なんだけど
「ぷっ、クックッ………何言ってるんですか。遅いですよ、そんなの
はははっあんなデレデレの主任見ちゃったのに、イメージなんてっ」