君が好きになるまで、好きでいていいですか?
「え、あっ待って」
咄嗟に腕を掴かんだ後藤を振り切って身体を翻す
「万由っ、ごめん」
「やだっ」
バタバタと玄関まで続いて追いかける
「違うっ、誤解だ」
「全然、理解出来ないしっ」
靴を履いてるうちにまた腕を掴まれる
「ごめん、待って、謝る。俺が全部悪いっ」
必死な後藤に、万由の動きが止まる
目を細めて後藤を見上げる
「やっぱり浮気したんだ」
「違うっ、でも手は握った………」
「なんで?」
「………………」
黙り込む後藤に、深い溜め息をつく
「手、握ったくらいで浮気なんて思ってないけど、まさか彼女の事好きになった?」
「それは120%ないっ!」
ハッキリ言い切る
「じゃあ私は、電話くらいで浮気なの?」
「…………」
「信用されてないんだ………」
後藤に掴まれた腕をまた振り切る
「…………信用してる」
ボソッ………と、呟くようにそう言った
「本当に?」
「本当にっ」
腕を組んで後藤を見上げる万由
「じゃあ、来週慧ちゃんとこの産まれた赤ちゃん見に行っていい?」