君が好きになるまで、好きでいていいですか?

「えっ?」

「さっきかかってきた電話、慧ちゃんとこの赤ちゃんが今朝産まれたって。和音さんも見に来ていいって言われたから。
行って来ていい?」


「……………元カレに会いに?」


「和音さんの赤ちゃんに会いによっ!」

まだこだわるか………この人は


暫く、腕を組んで考え込む後藤



「…………わかった。俺も行く」


そう言って、玄関から後藤に腕を引かれリビングに戻る


「え、佳君も行くの?慧ちゃんとこに?」


「万由の実家にだよ」

万由の鞄をダイニングテーブルに乗せて、その椅子に座らせ、キッチンの近くの棚の中を開けながらそう言う後藤

「うちに?」


「スーツ着て、菓子折持って挨拶に行く」


「へっ? 挨拶って…………」


それって………もしかして

目の前に、よくテレビで見る正方形の小箱を出された

受け取って、後藤を見上げる


「これ……?」


「…………実は来週、ブルークラウンホテルのフレンチの予約してたんだ。部屋も」

来週………?

「でも、万由の実家に挨拶に行くよ」


小箱を開けたらやっぱりテレビて視た事ある指輪の入っているらしい可愛い箱が


やっぱりプロポーズってやつ?


そんな事言い出す雰囲気もなかったのに



「結婚前提で付き合ってるつもりだから、万由のしたい時期を待つよ。でも、万由の両親には会っておきたい。」





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