君が好きになるまで、好きでいていいですか?

「あの、佳君これは…………」

もしかして、はやまっちゃった感じ……?


「浮気なんかしない。万由だけだから俺」


そう言って、後藤がダイニングテーブルの椅子に座る万由に身体を曲げ、
クイッと顎上げて唇を重ねた


ゆっくりと優しい唇から、段々と舌を絡め深まっていく


「…………っ」


名残おしそうに糸を引いて離れると、熱い真面目な眼差しでジッと後藤に見下ろされた


「だから、何年でも待つから……俺と結婚してくれる?」




「でも、来年は総合職の試験を受けようと思ってるけど……」


「問題ないよ。応援してるし」

頭を撫でてそう言う後藤

ま、いっかぁ………これはこれで

いつか、毎日貴方と一緒に生活できるんだ


今はドキドキして、楽しい想像しか出来ないし


「私、かなり我が儘だよ」



「分かってる、臨むところだよ」

ん? 分かってる?



「…………じゃあ、いつか佳君と結婚する」




そう言った私の上がった頬を彼は、大きな手で優しくすりすりと撫で、笑顔を見せた


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