君が好きになるまで、好きでいていいですか?

万由の言った事にうんうんと頷く

「ありがとう、沢村さん。」

「……………」




雨は止む気配もなく強くなっていて、あのままあそこに居たら、きっと風邪引いてただろうなぁと思いながら窓の外を見る


………慧ちゃん、こんなに雨降りだした事、心配してないかなぁ

車窓越しに、はぁっ……と思わず大きな溜め息をついた


「雨、止みそうにないね。大丈夫?寒くない?」

「…………あ、はい。大丈夫です」

運転している後藤の方を向いて小さく頭を下げた

気がつくと、車の暖房が少し強めにかかっていて、外にいた時の寒さはなくなっていた

「…………」


そのまま、真っ直ぐと暗い雨の中運転をする後藤を見上げて、万由は何気に口を開いた



「あの…………男の人って、前の彼女と使った物とか捨てられないもんなんでしょうか?」


「えっ?」


突然そんな事を言い出す万由に運転しながら、一瞬視線だけ向けた

「あっ、いや…………なんとなく聞いてみたくて」


「それって……………今日あそこに一人でいた理由? 彼氏とケンカしたの?」


「……………」

万由が、分かりやすく俯いた

「ケンカした訳じゃぁないんですけど、ただそうゆうとこが理解出来なくて………飛び出して来ちゃった感じで」
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