上司がキス魔で困ります
「ん?」
良悟さんが不思議そうな顔をして玄関を見るのと、制服姿の蘭ちゃんが部屋の中に飛び込んでくるのはほぼ同時だった。
「えっ、蘭ちゃん!?」
思わず叫んでしまった。
だって、仕事に行っていた蘭ちゃんがこんなに早く帰ってくるなんて未だかつてなかったことだから。
「めぐちゃん、これはどういうこと」
そして蘭ちゃんは明らかに怒っていた。
威圧的な眼差しで、まめさんにすりすりされている良悟さんを見据えている。
普段ニコニコしている美形が凄むだけで半端ないオーラが溢れる。
これはマズイ。