上司がキス魔で困ります
------
せめて改札まで送りたいと言ったけれど、結局玄関までしか見送らせてもらえなかった。
「あの、ごめんなさい……」
ドアを閉めて頭を下げると、良悟さんはぽんぽんと私の頭の上に手のひらを乗せた。
「君が謝ることはなにもない」
その声はとても優しくて、怒ってないんだってわかって、ほんの少しだけ胸が軽くなった。
「じゃあまた明日な」
「はい。明日……」
そうだよね。明日また会えるんだもん。
なんか変な感じでギクシャクしちゃったけど、今日蘭ちゃんに納得してもらったら、明日からまた普通通りになれるよね。