パンプスとスニーカー
申し訳なさそうな顔に、ひまりも沢の言外に言いたいことを察する。
「あ、うん、大丈夫」
「親戚が帰ったら、また来てもらって構わないから」
「ありがとう、お願いするね」
「ホントに大丈夫?沢んとこがダメな間は、またうちに来る?」
「う~ん」
美紀の好意はありがたい。
が、
「戸川さんも来週には帰ってくるし、泊めてくれるってメールくれたから」
「まあ、いざとなったらマルちゃんとこも、数日くらいなら大丈夫なんじゃない?」
「うん、アテにするのも悪いんだけど、そうしようかと思ってたところ」
話しているうちに、どうやら転々とお世話になるカタチでも、なんとかなりそうだと胸を撫で下ろす。
…このご恩は一生忘れられないな。
本来なら親に頼るべきところを、友人だとはいえ赤の他人である美紀たちに世話になるのだ。
快く受け入れてくれるその心根がありがたくも、嬉しい。
「生活費は平気?」
「少しくらいなら貸すよ?」
それぞれに申し出てくれるのに、ひまりはニッコリと笑って首を横に振った。
「ううん、ありがと。もうちょっとすれば、掛け持ちしてるバイトのお給料も出るし」
ただ、問題は―――。
お給料、銀行引き落としなんだよね。
一難去って、また一難。
まだまだ問題は山積みだった。
*****
「あ、うん、大丈夫」
「親戚が帰ったら、また来てもらって構わないから」
「ありがとう、お願いするね」
「ホントに大丈夫?沢んとこがダメな間は、またうちに来る?」
「う~ん」
美紀の好意はありがたい。
が、
「戸川さんも来週には帰ってくるし、泊めてくれるってメールくれたから」
「まあ、いざとなったらマルちゃんとこも、数日くらいなら大丈夫なんじゃない?」
「うん、アテにするのも悪いんだけど、そうしようかと思ってたところ」
話しているうちに、どうやら転々とお世話になるカタチでも、なんとかなりそうだと胸を撫で下ろす。
…このご恩は一生忘れられないな。
本来なら親に頼るべきところを、友人だとはいえ赤の他人である美紀たちに世話になるのだ。
快く受け入れてくれるその心根がありがたくも、嬉しい。
「生活費は平気?」
「少しくらいなら貸すよ?」
それぞれに申し出てくれるのに、ひまりはニッコリと笑って首を横に振った。
「ううん、ありがと。もうちょっとすれば、掛け持ちしてるバイトのお給料も出るし」
ただ、問題は―――。
お給料、銀行引き落としなんだよね。
一難去って、また一難。
まだまだ問題は山積みだった。
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