探偵の彼に追跡されて…
仕事は3日休ませて貰った。

「美野里大丈夫なのか?もう少し休んでていいんだぞ?」

「ありがとう。もう大丈夫だから」

美野里はご心配お掛けしました。と、頭を下げ微笑んだ。

「そっか、良かった。じゃ俺、ちょっと一条の所に行って来るから、何か合ったら電話して」

「はーい」

沙汰郎は無理するなよと美野里の頭をポンポンとして出かけて行った。

「最近多いですよね?」と渉が呟いた。

「え?」

「ここの所毎日一条さんの所へ行ってますよ。昨日は奥さんと一緒に行ったみたいだし…仕事の話とは違うみたいなんですけど聞いても教えてくれなくて」

「…そうなんだ」

どうしたんだろう?連日一条さんに会いに行くなんて今まで一度も無かった。奥さんも一緒だなんて…

「あっ美野里さんとの結婚式のサプライズ企画してるんじゃないですか?きっとそうですよ!楽しみ。って俺が楽しみって変ですね」と渉は笑う。

「…そうね…」と美野里は苦笑する。

その日美野里の帰る時間を知らせるアラームが鳴っても沙汰郎は帰って来なかった。
美野里は戸締まりを済ませると1階へと階段を降り始めた。

「待って沙汰郎さん!」

え?

沙汰郎を呼ぶ女性の声に思わず美野里は足を止めた。
美野里からは姿は見えないが聞き覚えがある声だった。



あの声は……





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