探偵の彼に追跡されて…
あれから一週間が過ぎた頃
出勤すると事務所の駐車場には一条さんの車が止まっていた。

あれ?これ一条さんの車だよね?でもホント人気弁護士さんは良い乗ってるよね?

と、美野里は一条の車を横に見て事務所の階段を上がる。

「おは…」

「沙汰郎!!」

美野里が扉を開けた途端大きな声が聞こえて来た。
いつも穏やかな一条が声を荒らげて居たのだ。

「じゃ美野里ちゃんはどうするんだ!?」

「美野里なら分かってくれる」

「俺は反対だ!美野里ちゃんがなんと言おうと聡美さんと婚約するなんて絶対ダメだ!!」

婚約…聡美さんと婚約……

美野里はそっと扉を閉めた。

すると「おはようございます」と渉が出勤して来た。

「あっ渉君おはよう」

「入らないんですか?」

「うん…か、鍵、鍵を出さなくちゃ!」

「鍵なら開いてるんじゃないですか?下に一条さんの車が止まってましたから来てますよね?」

「え?そう?」

美野里は白々しくドアノブを回し「あっ本当だ。開いてる!おはようございまーす」と大きな声で挨拶をし事務所に入った。

すると一条が所長室から出て来た。

「一条さんおはようございます。いらっして居たんですね?今、コーヒー入れますね?」

「ありがとう。でももう行かないといけないから、今度頂くよ!」

一条は沙汰郎に「俺は絶対反対だからな!」と言って帰っていった。

一条さん……有難うございます……






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