探偵の彼に追跡されて…
優子先輩と別れて私は沙汰郎に電話をした。

「沙汰郎?まだ起きてた?」

『ああ。もう終わったの?俺の悪口?』

「アハハハ終わったよ!今ね酔冷ましにそっちに歩いてるの」

『じゃ俺もそっちに歩いて迎えに行くよ』

「うん。ねぇ?このまま電話してていい?沙汰郎の声を聞いていたい」

『良いけど?どうした?そんな事言うなんて珍しいじゃん』

「なんかこういうのもロマンチックじゃない?」

『そうだな』

ふたりは電話で話しながら互いを求め歩く。

「ねぇ?」

『ん?』

「私の事好き?」

『好きだよ!愛してる』

「うん。私も愛してる」

『やっべー歩いてなんかいられないな?ちょっと待ってろ!』

え?沙汰郎?

「もしもし?沙汰郎?もしもし?」

電話は繋がってるけど沙汰郎の声は聞こえない。
聞こえるのは車の流れる音とクラクション…
私は心配になって歩みを早める。

暫くすると前から走って来る沙汰郎の姿が見えた。

「沙汰郎…」

沙汰郎は「美野里会いたかった!」と息を切らしながら美野里に抱きつく。

「沙汰郎、走って来たの?」

「ああ、美野里に愛してるなんて言われたら直ぐに抱きしめたくなるだろ?」

「うん。私も抱きしめて欲しかった」






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