探偵の彼に追跡されて…
あぁ良い感じに酔いが回ってる。これ以上飲んだら帰りやばいくなる。もう辞めとこ。

「さっきの無言電話だったでしょ?」

「そうなんですよ!ったく… あっ…」

所長に普通に聞かれてつい返事してしまった。気付いた時には遅かった。

「美野里ちゃん!!」

幸子は目を見開き怒っている。あまりの迫力に私は肩を竦め縮こまる。

幸子さんは以前『 何か少しでも気になる事があったら直ぐに言うのよ!』と言ってくれて居た。

でも私は心配かけたくなくて何も言わなかったのだけど…

「いつから?」

所長はにっこり微笑んで聞く。

いつもと変わらない微笑みだけど目が笑っていない。

所長… その笑顔怖いです…

「………」

「美野里ちゃん!!」

ひぇっー! 幸子さん、その声ドス効かせすぎ!そんなに睨まないで…

「美野里ちゃん? バレちゃったんだから話したほうが良いよ? 幸子さんは昔レディース〘紅華蓮〙に居たから怒らせると怖いよ?」

渉君はとんでもない事を教えてくれた。

レディース〘紅華蓮〙ってその世界では泣く子も黙ると、一世を風靡した伝説のレディース。

「嘘?」

「本当!」

所長はニッコリ笑って頷く。



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