探偵の彼に追跡されて…
「こないだの美野里ちゃんの話を聞いた限りだと、ストーカーはこの中に居ると思う。」

所長はそう言うと渉君が現像した写真を見せてくれた。

「えっー!?」

大学のサークルメンバーの顔写真。それも隠し撮り…

「ちょっと待って! どうしてサークルメンバーなの? サークルメンバーなんてあり得ない! 大学時代はこんな事無かったもん」

「そうかな? 今の部屋に引っ越して来てずっと携帯への無言電話だけだったでしょ? そしてサークルメンバーに会って間もなく自宅の電話が鳴り始めた。疑って当然だと思うよ?」

「でも… あの時殆どの人がカラオケにいったし、帰り送ってくれた鶴見君と後輩の女の子2人だってアパートから離れた所で降ろしてもらったから私の家が何処だか知らない筈。だから…」

そうだよ有りえないよ!

「美野里ちゃんが話した先輩は勿論だけど、話してたのを聞いていた人が居るかもしれない。駅さえ分かれば駅で待ち伏せすれば良いし、送ってくれた人は大体の場所は分かっているんだアパートを虱潰しに当たれば良い。どちらにしても時間の問題だよ?」

「そんな… でも、電話は男の人の声だった」

「そうだね? 女の人は除いてもいいかな? 多分彼だと思うよ。」

所長は鶴見くんの写真を指差した。

「えっ? 鶴見君? だって鶴見はもうすぐ結婚するからそんなストーカーだなんて馬鹿な事しない筈。」

「まぁ調べたらわかるだろ?」




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