探偵の彼に追跡されて…
「皆んな俺が御曹司だと分かると媚びて来た。女達は俺のこの容姿に惹かれ俺に声を掛けられると喜んで付いて来た。だが、お前は違った。俺が女に声を掛けてると冷ややかな目で見ていて、ゼミでもサークルでも… 俺はお前がずっと好きだったのに… 飲み会の時だっていつもお前の視界に入るように側に座って居たのにお前は俺に声すら掛けなかった。」

はぁ? なにそれ?

他の人達みたいにあんたをチヤホヤしなかったから?

私があんたに声を掛けなかっただけで?

たったそれだけで?

この人馬鹿じゃないの!?

「お前のその蔑ん眼が気に入らない!! でも、これからはそんな目をさせないよ?」

薄気味悪い笑みを浮かべると、私のトレナーをたくし上げブラも一緒に上にずり上げられた。顕になった胸を鷲掴みにし喰らいつくように顔を埋める。

「んっ!んー!んー!」

声が出せない… イヤー! 辞めて! お願い辞めて!

「俺を忘れられない様にしてやるよ! あっその前に…」

彼は上着のポケットからスマホを出し操作をする。

カシャ!と、音がして私は写真を取られた事に気が付き彼を顔を歪め睨みつける。

手首を縛られている上に口に押し込まれたハンカチで声も出せない。何も出来なくて悔しい。

怖くて… 悔しくて… 泣きたい。
でも、泣かない! こいつの前で涙なんか見せない!

私は、両手を握りしめる。爪が掌に食い込むように強く握りしめ涙を堪える。

「イイねその顔、唆られるよ」

それから何枚も写真を取るシャッター音がした。

そして今までと違う一見優しく微笑み諭すように話す。

「俺、美野里とは結婚出来ないけど、ごめんな? でもたまに奥さんに内緒で抱きに来てやるからさ我慢してくれよ? 二人だけの秘密たよ? 勿論サークルの皆んなにも言っちゃダメだからね? だって美野里もこんな写真皆んなに見られたくないでしょ?」

そう言うと私にスマホの画像を見せた。

そこには目を覆いたくなる様な恥ずかしい姿が…

こいつ狂ってる。

鬼畜! 獣!っ……







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